満願、読みました
図書館で予約して、やっと順番。私のあとに1000人以上、予約待ちが。
山本周五郎(←誰?)賞受賞、満願。
いやー、面白くて一気に読めました。
6つの短編が入っていますが、ハズレなしです。
実はこうだった、とみせかけといてさらにもうひとひねりある、という感じ。
ああやって書いてたのは、なるほど、こういうことだったのか。
もう一度読み返したくなりました。
以下、テキトーに一言、感想。ネタバレ注意。
「夜警」
殉職した警官。だが、そもそもその出動自体が本人が仕組んだもの。自分のミスを隠す為に…
ってそこまでする?!
「死人宿」
遺書を見つけてしまい、書いた宿泊客を探しあて、説得。ああ、よかった。と思ったら…ええっ?お前もかっ?!
「柘榴」
親権をめぐり、あらそう両親。意外にも子供たちは働かず家にもほとんど帰らない父親につくため、ある工作をする。母親は工作に気づくが娘たちが父親を心配してのことだと、受け入れる。
と思ったら、ええっ?!近親相姦?しかもお姉ちゃん妹をライバル視して…
母親の気持ちを思うとちょっとうるうる。
「関守」
都市伝説の記事の取材に立ち寄ったさびれたドライブイン。事故が多発する峠。店主に話しを聞いていたら…ええっ?!あんただったんかい!
と気づいた時には既に遅し。
「万灯」
海外で資源を得るためついに殺人まで犯してしまった主人公。おそらく完全犯罪になるだろう。
だが、私は裁きを受けている。
天からの裁き。
殺した被害者から、コレラ、うつされたんぢゃね?悪いことしたら、お天道さまがみてるのね。
「満願」
主人公の弁護士が、昔お世話になった下宿のおかみさんを弁護。だが途中で依頼人はもういい、といって、服役。出所の日、依頼人をまちながら、殺人の本当の動機に気づく。
誇りってなんだろう。
以上、一言感想。
これを書いてる時、どう数えても5つしか話しがでてこず、書き終わって数えたらちゃんと6つあった。
ぞぞーっ
…って、単にボケてるだけですね(^^;